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新卒・中途の内定辞退対策7選|選考中から防ぐフェーズ別設計

歩留まり向上 2026.05.12

内定を出したのに辞退される。採用活動にかけた時間とコストを考えると、これほど痛い場面はありません。特に最終面接まで進んだ候補者に辞退されると、採用計画そのものが崩れてしまいます。

内定辞退率は年々上昇傾向にあり、新卒採用では6割を超えるというデータもあります。複数社から内定を得るのが当たり前の環境で、「内定を出せば来てくれる」という前提はもはや通用しません。多くの人事担当者が同じ悩みに直面しています。

この記事では、内定辞退が起きる原因を新卒・中途別に分析したうえで、選考中から内定後までフェーズ別の対策を7つにまとめました。内定通知の出し方やフォロー施策、やってはいけないNG行動も具体的に紹介します。

あわせて、内定後のフォローだけに頼るのではなく「選考プロセス全体で辞退の芽を摘む」という視点にも踏み込みました。自社の内定辞退対策を見直し、次の採用から改善に着手できる状態を目指す内容です。

内定辞退はなぜ起きるのか:新卒・中途別の原因分析

内定辞退が起きると、つい「フォローが足りなかったのでは」と内定後の対応にばかり目が向きがちです。ただ実際には、辞退の芽は選考の早い段階から積み重なっています。原因を正しく特定すると、的を絞った対策が打てるようになります。

まずは新卒と中途で起きやすい辞退理由を整理します。求めているものや比較対象が違うため、同じ「内定辞退」でも中身はかなり異なります。カテゴリごとに新卒・中途を並べたのが次の表です。

カテゴリ 新卒で起きる理由 中途で起きる理由
他社・現職との比較 志望度の高い他社から内定が出た 現職からの引き留め(カウンターオファー)
条件面のギャップ 希望条件(勤務地・給与・働き方)と合わなかった 年収・ポジション・勤務地が折り合わなかった
情報・イメージのギャップ 企業イメージと実態にギャップがあった 入社後のキャリアパスや役割がイメージできなかった
人間関係・面接の印象 面接官の印象が悪かった
入社までの期間・フォロー 入社までの期間に不安が募った

共通しているのは「条件面のギャップ」「情報・イメージのギャップ」「他社・現職との比較」の3カテゴリです。新卒特有の理由として人間関係・面接の印象と入社までの期間の不安が加わる形になります。

新卒採用で内定辞退が起きる5つの理由

新卒の内定辞退は、複数社の内定を比較しながら迷う過程で発生します。志望順位が固定ではなく、選考の進捗や面接での印象で動くのが特徴です。

志望度の高い他社から内定が出た

複数社から内定を得るのが一般的で、最終的に1社を選ぶ過程で辞退が発生します。自社が第一志望でなくても、選考体験や情報提供の仕方で志望順位は最後まで動きます。

希望条件(勤務地・給与・働き方)と合わなかった

内定後に労働条件通知書を確認して「思っていたのと違う」と感じるケースです。説明会や面接で伝えた条件と実際の通知内容にズレがあると、この段階で辞退されます。

企業のイメージと実態にギャップがあった

説明会や面接で感じた印象と、内定後に見えた実態が異なる場合です。SNSや口コミで追加情報を得た結果、印象が変わるケースも増えています。

面接官の印象が悪かった

面接官の態度・対応が候補者の志望度を下げます。圧迫面接や一方的な質問攻めは、それだけで辞退理由になり得ます。

内定から入社までの期間に不安が募った

長期間フォローがないと「本当にこの会社でいいのか」と不安が膨らみます。新卒の場合は入社まで半年以上空くことも多く、この期間の対応の差が辞退率を大きく左右します。

出典:リクルート「就職プロセス調査(2025年卒)」

中途採用で内定辞退が起きる3つの理由

中途の場合、現職との比較・引き留め・条件交渉といった具体的な要素が辞退に直結します。新卒よりも意思決定が速く、辞退の判断も一気に固まる傾向があります。

条件面(年収・ポジション・勤務地)が折り合わなかった

面接では曖昧だった条件が、オファーレターで具体化された段階でギャップが判明します。特に年収の提示金額が候補者の希望と大きく離れている場合は、ほぼ辞退に直結します。

現職からの引き留め(カウンターオファー)

退職を切り出したタイミングで、現職から昇進・昇給を提示されるケースです。中途特有の辞退理由で、企業側からは見えにくい裏側で意思決定が動きます。

入社後のキャリアパスや役割が具体的にイメージできなかった

「何を任されるのか」「どう成長できるのか」が選考中に伝わっていないと、他社と比較した際に不安が残ります。中途は「次の会社で何を得るか」を具体的に描きたい層なので、抽象的な説明では決め手になりません。

ここまで整理した原因を踏まえて、次の章ではフェーズ別の対策を見ていきます。

選考中から始める内定辞退対策7つ

内定辞退対策というと「内定者フォロー」が思い浮かびがちですが、実際には選考中からできることが多くあります。ここでは【選考中】【内定出し】【内定後】の3フェーズに分けて、合計7つの対策をまとめました。

まず全体像を早見表で確認してください。自社はどのフェーズの施策が弱いかを見ながら読み進めると、手を打つ順番が決めやすくなります。

フェーズ # 対策 最初の一歩
選考中 候補者への連絡スピードを上げる 書類選考の結果連絡にかかる日数を計測し、3営業日以内に短縮
選考中 面接を「動機づけの場」にも使う 面接の最後10〜15分を情報提供と質問の時間にあてる
選考中 選考中に他社の状況を確認する 一次面接で他社の選考状況を聞くフレーズをテンプレ化
内定出し オファー面談で「あなたを選んだ理由」を伝える 次の内定出しからメール通知+オファー面談(30分)をセットにする
内定後 内定者フォローを仕組み化する 内定後の接点スケジュールを事前に設計する
内定後 内定者の不安に先回りして情報を出す 不安になりやすい論点を3つ洗い出し、資料化する
内定後 定期的に候補者の温度感を確認する 月1回15分の個別面談を入社までの予定に入れる

【選考中】対策①:候補者への連絡スピードを上げる

選考中の連絡が遅れると、候補者は「自分は優先されていない」と感じます。選考辞退の段階で離脱されると、そもそも内定を出す機会すら失います。他社から先に内定が出て、比較されずに終わるパターンです。

目安としては、書類選考の結果は3営業日以内、面接の日程調整は翌営業日までに返すのが望ましいラインです。スピードを出すには、採用担当者に意思決定の権限を委譲するか、判断基準をあらかじめ決めておく必要があります。「全員で合議してから連絡」にしていると、どうしても間延びします。

日程調整の負担は、ツールを使うことで一気に軽くなります。TEAM-Xの採用支援現場でも、Googleカレンダーの予約ページとMeetの固定URLを組み合わせて、候補者が自分で面談枠を押さえられる仕組みを標準運用にしています。往復メッセージが消えるだけでなく、他社と競合しているタイミングで離脱されるリスクも下がります。

最初の一歩:書類選考の結果連絡にかかっている日数を直近10件で計測し、3営業日以内に収めるよう運用を見直す

【選考中】対策②:面接を「動機づけの場」にも使う

面接は候補者を見極める場である一方、候補者に自社を選んでもらう場でもあります。この2つの役割を両立させる意識があるかどうかで、同じ面接でも候補者の志望度は大きく変わります。

具体的には、面接の最後10〜15分を候補者からの質問とこちらからの情報提供に充てる設計が効果的です。候補者の転職理由や志望動機を踏まえて、自社のどの点が候補者のニーズに合うかを言葉にして伝えます。「うちの会社はこんなところがいいですよ」と一般論を返すのではなく、目の前の候補者のキャリアに紐づけて話すイメージです。

面接官の印象が辞退理由になるケースは多く、面接官自身がそこを意識できているかが分かれ道になります。圧迫気味の質問・否定的な相槌・一方的な質問攻めは、それだけで志望度を落とします。面接官トレーニングで「見極め」と「動機づけ」を両立させる型を共有しておくと、面接官ごとのブレも抑えられます。

面接の密度を上げる工夫としては、事前アンケートの活用も効果的です。入社可能時期・他社の選考状況・転職軸・希望年収の4項目を面接前に取得しておくと、当日は見極めと動機づけにフル集中できます。TEAM-Xの支援現場でも、30分の面談時間を最大化するためにこの事前アンケートを標準化しています。

社長面接を最終選考に置いている企業では、候補者にとって社長面接が心理的なハードルになり、選考中の温度感が下がるケースがあります。スカウトや選考案内の段階で、社長のYouTube動画やインタビュー記事など人柄がわかるコンテンツを先に見せておくと、面接前の辞退や温度低下を防ぎやすくなります。

最初の一歩:次回以降の面接で、最後の10〜15分を候補者への情報提供と質問の時間として固定する

【選考中】対策③:選考中に他社の状況を確認する

「他にどのような企業を受けていますか」「選考の進み具合はいかがですか」と聞くのは失礼ではありません。むしろ、候補者の状況を把握することで、内定出しのタイミングや優先度を調整できます。

候補者が他社の最終面接を控えている場合は、自社の選考スピードを上げる判断ができます。他社で内定がすでに出ている場合は、承諾期限までの動き方が変わります。こうした判断材料を持たずに選考を進めると、最終面接の合格通知を出したときには他社に決まっていた、という事態が起きます。

比較されているとわかった段階で、候補者が重視しているポイント(条件面・やりがい・社風など)を丁寧に聞き出します。そのうえで、自社の魅力をそのポイントに合わせて伝え直すと、最後のひと押しになりやすいです。情報を聞き出すこと自体が、候補者に「ちゃんと自分のことを見てくれている」という印象を与える副次効果もあります。

最初の一歩:一次面接で他社の選考状況を聞くフレーズを2〜3パターン用意し、面接官間で共有する

【内定出し】対策④:オファー面談で「あなたを選んだ理由」を伝える

内定通知をメールや電話だけで済ませず、対面またはオンラインでオファー面談を実施するのが基本です。内定を出す瞬間は、候補者にとって「この会社に決めるか」の意思決定が最大に近づく場面です。ここで何を伝えるかで、承諾率は大きく動きます。

オファー面談で最も大事なのは「なぜあなたに内定を出したのか」「入社後にどんな役割を期待しているのか」を具体的に伝えることです。「あなたの○○の経験が、当社の△△で活きると考えています」のように、候補者のスキル・経験と自社のポジションを結びつけて説明します。一般論の「ぜひ活躍してほしい」ではなく、固有名詞レベルの動機づけが刺さります。

条件面の説明もこの場で丁寧に行います。年収・勤務地・勤務時間・リモートワークの可否など、候補者が気になる項目を先回りで整理し、疑問点をその場で解消できる状態を作ります。オファーレターを郵送して終わり、ではなく、候補者の反応を直接見ながら説明することで、疑念の残らないクロージングになります。

採用支援の現場でも、オファー面談を導入した企業で承諾率が一段上がる事例はよく見ます。30分の時間を確保するだけで、辞退率を押し下げる効果が大きい施策です。

最初の一歩:次の内定出しから、メール通知+オファー面談(30分)をセットで運用する

【内定後】対策⑤:内定者フォローを仕組み化する

内定後のフォローは「気づいた時にやる」では続きません。担当者の負担になり、結局連絡が途絶えて内定者が放置されるパターンに陥ります。最初に仕組み化してしまうのが現実的です。

内定から入社までの期間に、最低3回の接点を持つことを目標にします。具体例としては以下の3つです。

  1. 内定通知後1週間以内に歓迎メッセージを送る
  2. 月1回程度のカジュアルな連絡(社内報の共有、チームの近況など)
  3. 入社前に配属チームとの顔合わせの機会を設ける

ポイントは、誰が・いつ・何をするかを事前にスケジュール化しておくことです。採用担当者が異動してもフォローが止まらないよう、特定の担当者に依存しない運用にしておくと安全です。

連絡文面の作成にAIを活用するのも効果的です。「内定者向けの歓迎メッセージ」「1か月後のフォローメッセージ」などの型をChatGPTやClaudeにたたき台として書かせ、自社のトーンに整えていく使い方ができます。ゼロから書くより作業負担が軽くなり、毎月の連絡が続けやすくなります。ただし候補者の個人情報(履歴書、評価コメントなど)は外部AIに貼らないよう、社内ルールを明確にしておきます。

内定者向けSNSグループや専用チャットの活用も選択肢です。ただし「義務感を感じさせない」運用が重要です。参加は任意で、読むだけでも構わない設計にしておくと、内定者のストレスになりません。

最初の一歩:内定〜入社までの接点を「いつ・誰が・何をするか」でスケジュール化し、担当者間で共有する

【内定後】対策⑥:内定者の不安に先回りして情報を出す

内定者が不安に感じるポイントはだいたい決まっています。入社後の業務内容、チームの雰囲気、キャリアパス、同期の存在。この4点は多くの内定者が共通して気にします。候補者から聞かれる前に、企業側から積極的に情報を出していくのがセオリーです。

具体的な方法はいくつかあります。

  • 現場で活躍している社員のインタビュー記事を送る
  • 職場見学を実施してオフィスの雰囲気を体感してもらう
  • 入社後1ヶ月のスケジュールを共有して入社初日のイメージをつける
  • 同期入社予定者との交流会をオンラインで開く

社員インタビュー記事のような読み物コンテンツは、AIを使えば制作負担を大きく減らせます。インタビュー音声をもとに、ChatGPTやClaudeで記事のたたき台を作り、広報担当や本人が仕上げる流れにすると、月1本ペースでも回せます。内容のチェックと最終判断は必ず人間側で行い、プライバシーや事実関係の確認を怠らないことが前提です。

候補者が「入社後の自分」を具体的にイメージできるほど、辞退のリスクは下がります。情報提供の目的は安心してもらうことではなく、「入社後の自分の姿を解像度高く想像できる状態」を作ることです。そこまで踏み込んで設計すると、内定後に迷いが出ても自社に戻ってこられる確度が上がります。

最初の一歩:内定者が不安になりやすい論点を3つ洗い出し、それに応える資料やコンテンツを用意する

【内定後】対策⑦:定期的に候補者の温度感を確認する

内定者の「辞退しようかな」というサインは、早めにキャッチするほど対処の余地があります。後から気づいても手遅れというケースが多いためです。

サインはいくつかあります。連絡への返信が遅くなった。イベントへの参加率が下がった。質問や反応が減った。いずれも「なんとなく距離ができ始めている」時に出る兆候です。

月1回程度の個別面談(15分程度でOK)を入社までの予定に組み込んでおくと、兆候をつかみやすくなります。「入社に向けて不安なことはありませんか」「現時点で気になっていることがあれば聞かせてください」と直接聞く時間を作ります。オンラインで短く済ませる形でも十分機能します。

不安が表面化する前に対処できる仕組みを作っておくことが、辞退防止の最後の砦になります。面談で挙がった不安は、対策⑥の情報提供の見直しにもつながるので、フォロー全体の改善材料としても使えます。

最初の一歩:月1回15分の個別面談を、内定から入社日までのカレンダーに先に入れておく

選考プロセス全体から辞退の芽を摘むつくり方

ここまでフェーズ別に7つの対策を紹介しました。ここからは個別施策の話ではなく、採用プロセス全体を1つの設計対象として見る視点を加えます。

内定辞退対策というと、内定後のフォローに力を入れる方向で考えがちです。ただ、内定後のフォローだけで辞退を防ごうとすると、すでに志望度が下がっている候補者を慌てて引き留める構図になり、効果が限定的になります。候補者は選考の入口から内定後まで、一貫した体験としてその企業を見ています。志望度が下がり始めるポイントは選考のもっと前の段階にあることが多く、そこに手を打たない限り構造的な改善にはつながりません。

対策を打っても辞退率が下がらない企業の多くは、個別施策の精度ではなく、プロセス全体の設計が整っていないケースが目立ちます。

候補者体験を選考フロー全体で設計する

候補者が選考を通じて感じる体験(候補者体験/Candidate Experience)を、フロー全体で設計する発想が有効です。書類選考、一次面接、二次面接、最終面接、内定通知、フォロー、入社。各段階で候補者に何を伝えるか、どんな印象を持ってもらうかを事前に決めておきます。

ポイントは、選考の各段階で候補者の志望度が上がる設計になっているかを確認することです。逆に、ふとした対応で志望度が下がるリスクがないかも同時にチェックします。面接官の発言、連絡の文面、説明会の内容。それぞれが候補者の印象を少しずつ積み上げているという意識を持つと、全体でちぐはぐにならない形に整えられます。

直近の採用で辞退された候補者について「どの段階で辞退の芽が生まれたか」を振り返ると、自社の弱点が見えてきます。一次面接の段階ですでに温度感が下がっていた候補者なのか、内定後の連絡不足で離れていったのか。段階ごとに区別して振り返ると、次の採用で手を打つ場所が具体的に決まります。

辞退率を数値で把握し改善サイクルを回す

感覚で「今回は辞退が多かった」と言うのではなく、毎回の採用で辞退率を数値として残すことが改善の出発点になります。

内定辞退率は「内定辞退者数÷内定通知者数」で算出します。この数字を毎回計測し、前回との増減を改善基準にしていきます。あわせて「どの段階で辞退が発生しているか」「辞退理由は何か」も記録します。

辞退者には可能な範囲で辞退理由をヒアリングします。直接聞きにくい場合は、簡単なアンケートフォーム(3問程度)を送る方法もあります。「今後の採用活動の改善のために教えてください」というスタンスで聞くと、協力してもらえる確率が上がります。

数値と理由を蓄積することで、自社の採用プロセスのどこにボトルネックがあるかがデータで見えるようになります。「年収提示の段階で辞退が多い」「一次面接後の温度感が低い」など、定性的な感覚では気づけないパターンが数字として浮かび上がることも多いです。

内定辞退対策でやってはいけない3つのNG行動

ここまで対策を紹介してきましたが、「やってはいけない対応」を理解しておくことも同じくらい重要です。良かれと思ってやった行動が、かえって辞退を招くケースがあるためです。

過度な囲い込みで候補者にプレッシャーをかける

「他社の内定を辞退してください」「承諾期限を今週中にしてください」と候補者に圧力をかける行為は逆効果です。

候補者は「この会社は入社後も同じように圧力をかけてくるのでは」と不安を感じます。結果として、むしろ辞退の決定打になります。採用担当者としては「早く決めてほしい」という気持ちがあっても、その焦りを候補者にそのまま伝えてはいけません。

候補者の意思決定を尊重し、判断に必要な情報と時間を提供するスタンスが基本です。承諾期限を設ける場合も「他社の選考状況も踏まえて、〇月〇日までにご回答いただけると助かります」といった、相手の事情を汲んだ伝え方にします。

内定後に連絡が途絶える

内定を出した安心感から、入社日まで一切連絡しないケースは意外と多く見られます。

候補者にとっては「内定を出した途端に放置された」と感じ、不安が積み重なります。特に内定から入社まで2ヶ月以上空く場合はリスクが高まります。この期間に他社から新しい声がかかったり、現職からの引き留めが強くなったりと、気持ちが揺らぐタイミングが増えるためです。

月1回でも「お変わりありませんか」と一報を入れるだけで、候補者の安心感はまったく違います。内容は業務連絡である必要はなく、社内報の共有や配属チームの紹介など、軽めの接点でも十分機能します。

条件面の説明を後回しにする

年収・勤務地・勤務時間・リモートワークの可否など、候補者が気にしている条件を内定後まで曖昧にしておくと、オファーレターの段階で「聞いていた話と違う」となります。

選考中のできるだけ早い段階で条件面の情報を出しておきます。ギャップが生まれないようにする予防策です。条件面で他社に劣る部分がある場合は、将来の昇給見込みやキャリアパス、福利厚生など、条件以外の魅力をセットで伝えます。「うちは給料では勝てません」と逃げるのではなく、「年収○万円からスタートして、入社2年目で△△万円まで上がった社員が多いです」のように、見通しをセットで伝えると納得感が出ます。

まとめ

内定辞退の原因は新卒・中途で異なりますが、情報不足・フォロー不足・候補者体験の悪さが共通の根本原因です。ここを押さえるだけでも、自社の打ち手の優先順位が見えてきます。

対策は内定後のフォローだけでなく、選考中の段階から始めます。連絡スピード、面接での動機づけ、他社状況の把握。この3つは選考中から着手できて、辞退の芽を早い段階で摘む効果が大きい施策です。

オファー面談で「あなたを選んだ理由」を具体的に伝え、内定後は仕組み化されたフォローで不安を解消していきます。候補者体験を全体で設計し、辞退率を数値で把握して改善サイクルを回すと、毎回の採用で辞退リスクを着実に減らしていけます。

「内定を出しても辞退されてしまう」「フォローの仕方がわからない」といった課題があれば、TEAM-X株式会社までご相談ください。選考プロセスの設計から内定者フォローの仕組みづくりまで、採用活動全体の改善をサポートしています。まずはお気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

Q. 内定辞退率はどのくらいが一般的ですか?

新卒採用では6割前後、中途採用ではこれより低いものの、一定数の辞退が発生しています。ただし業界・職種・企業規模によって差が大きいため、全国平均と比較するより、自社の辞退率を毎回計測し、前回との増減を改善基準にする方が実用的です。辞退率だけでなく「どの段階で辞退が起きたか」「理由は何か」もセットで記録すると、改善の方向性が具体的に見えてきます。

Q. 内定承諾後に辞退された場合、法的に引き留められますか?

法的には、内定承諾後であっても候補者には辞退する権利があります。入社日の2週間前までに申し出れば、労働者側からの雇用契約解除は有効です(民法627条)。企業側から法的に引き留めることはできません。承諾後の辞退を防ぐには、承諾後もフォローを継続し、候補者の不安を解消し続けるのが唯一の対策になります。承諾後の放置が一番危険と覚えておくと、対応が変わります。

Q. 辞退された候補者に理由を聞いても大丈夫ですか?

聞いて問題ありません。むしろ辞退理由は改善の貴重な材料です。ただし、辞退を撤回させる目的で聞くのではなく、「今後の採用活動の改善のために教えていただけませんか」というスタンスで聞くことが重要です。直接聞きにくい場合は、簡単なアンケートフォーム(3問程度)を送る方法もあります。辞退理由のデータを蓄積していくと、自社の採用プロセスのボトルネックが徐々に見えてきます。

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